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はてなブログに移行しました。D言語の話とかいろいろ。

ゲーム内経済学

1992年の修士論文で開発された研究システムを発祥とする,ある日本最古のMMORPGがある.
そのゲームマスターの一人が言った.
「MMOPRGのシステムにおける最大のテーマは,経済だ」
それから5年.
どうやら時代が彼に追いついたようだ.

「ゲーム内経済学」とその意義
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2006/02/11/660504-002.html

提唱者の何が面白いって,そのネーミングセンス!
あんたすごいよ.
もうずっとそれでいいよw
論文で「年功序列型○○○○○○○経済」なんて言葉が出てきた日にゃ,たまらんね.

奇抜なアイデアも持っている.
面白いのは,プレイヤーがモンスターを狩るという単純労働の対価として経験値,お金,アイテムを渡すだけじゃなくて,その労働力をゲームシステム内のサービスの向上に充てようという試み.
そしてゲームを遊ぶという行為を労働と捉えることで,労働はマイナスの要素ではなくて,むしろプラスの要素にもなりえるっていうんだから.
この点でこれまでの経済学と大きく違うという主張は納得できるところ.
RMTリアルマネートレード)によるゲーム内と現実内の外貨取引は,これからどうなっていくのだろう.
MMOによる通貨の仮想化や,SNSによる人間関係のネットワーク化が進んでいって,どうなっちゃうのかな,というのは期待もあり不安もあり.
要注目.

ちなみに冒頭のゲームに導入されている経済システムの説明がこれ.
http://www.geocities.jp/sinulanohako/phi2/tax.html
システムとしては原始的なものだけどね.