魔術師オーフェンの続編
「魔術士オーフェン」の後日談が作者のサイトでこっそり連載開始 - GIGAZINE
で,
2008.11.19.
http://www.motsunabenohigan.jp/note/notefram.htm
実は先日の日記にはいくつか嘘がありまして。
徹夜明けで起床が18時だったのは本当です(生まれてきてすみません)。
それで一日潰れちゃったのも本当(生きててすみません)。
ただ本来、あのタイミングでちょっと面倒な話題に触れるつもりでした。
本当に詳しく話そうとすればやたら長い話になるし、それでも正しくニュアンスを伝える自信はなかったので、同業の人に相談してみるかーと思って電話したものの、考えてみたら相談してどうなるものでもないしなーと思い直してその話題には触れずパタポンの話とかしてました(昔カラオケで空想ドラム叩いてたわたしに「いいか、お前はリズム感がない。本当にないんだ」と言いに行ってあげられなくてすみません)。
結局、各所に確認を取るためにいったん棚上げしたわけですが。
ともあれそれくらい、わたしの中には躊躇のある話なんだというのが前置きです。
さて。
まずこれを公表しないと話にならないのですが、現在この不定期連載、書籍にしないかという打診を受けてます。
話というのはそれについてです。以前した話と矛盾もあるかもしれませんが、それは当時、明かせない事情などもあったので……
そもそもこの原稿、どうして存在するのかというと、まあこれも長ったらしい話になるんですが。
前にも述べた通り、こうした設定というのはシリーズをやっている頃からありました。
9月4日からの部分というのは実は最終巻のエピローグとして書いてあったものです。ここまで書いちゃうのは野暮だし、収まりが悪いよなあと思って削除したんですが、その後どういう展開があるのかというのもイメージの上にはあったわけです。
ただそれをお話として書くとしたら、なんか理由付けが欲しいというか、なんの理由もなく書くのはどうもなあという思いがありました。そのあたりの心情については以前にも触れた通りです。
一方で、理由があれば書きたくないってわけじゃないよ、ということでもありました。
ちょうどその頃になるんですが、いろいろと思うところあって、わたしは富士見書房さんに「わたしはもう富士見ファンタジア文庫で企画をやるつもりはありません」という話をしました(実際にはその後『愛と哀しみのエスパーマン』という本が出てるんですが、これも文庫に収録しない企画のつもりでした)。
ここいらが伝えにくいニュアンスなんですが、絶対に誤解されたくないのは、わたしは別に富士見書房さんに悪感情があるわけでもないし、喧嘩やトラブルがあったわけでもありません。この話については遡ると十年分くらいの話になってしまうし、公表するのは本意ではないので割愛させてください。あえてここで触れたのは、これが今回の状況の根っことなる発端だからです。
そんな感じで去年くらいのことですが、富士見20周年記念のお祭りというノリで、完結したシリーズの後日談などを単行本にするという企画の相談を受けました。10個くらいのタイトルを連続刊行するというような企画でした。
お祭りでお遊び的なものだったら、書く理由になるかなと思ったわけです。
わたしは承諾して、スケジュールの合間を見てかなり早い段階で件の原稿を1か月くらいで書き上げてました(こういうティーンズ系の企画というのは量産に特化した分野なので……)。
ただ、なんていうか手をつけるのが早すぎたというか。
その後、全体の企画のほうが二転三転して、経過まで述べると人に迷惑をかけそうなので端折りますが「原稿は書き上がっているし、出版社側はそれを本にしたいと言ってくれているけれど、わたしのほうでそれを断った」という結果になりました。
他の参加者も断ったのでその企画は消滅したようです。どうにも後味の悪いことになってしまったんですが、それでもそうせざるを得ない事情だったとお察しください。
それで手元には原稿だけが残ってしまい。
それはそれとして、サイトをもう少しちゃんと更新しようと思っていた頃でもありました。
数年前のことですが mixi で1年間毎日更新というのをやったことがあります。「mixi は入会後1年でみんなやめる」という話を聞いての悪ノリで、1年間毎日更新して1年きっかりでやめるつもりで。実際それは無事終わりまして。今では友人との連絡用に残してるだけなんですが。
サイトでもそれをまたやろうかなと思いついたんですが、mixi は内輪の日記なので「今日はなにもなかったです。あ、アジフライ食べました」くらいでも良かったんですよね。サイトでそれはきついだろうというのは分かってたので、なんか保険ないかなと思案しまして。
きつくなったらその原稿を使おうという腹づもりで始めたわけです。案の定、さっさと使うことになりましたが(一泊の北海道旅行を何週間も書き続けるよりはいいでしょ? 多分……)。
せっかく書いたとはいえ他に使い道を考えようもないし、遊びで公開する分には理由付けも考えられるかなーと。そんな感じでこの連載が始まりました。
わたしがマネージメントを委託しているエージェントがそれを見ていて、これはやっぱり本にしようよという話をしてきたわけです。結構反響あるみたいだよ、と。
で、この経過から、それをわたしが躊躇する理由も分かっていただけるかと思います。
なのでわたしのほうでいくつか条件というか、これクリアしないと無理じゃないかなという点を挙げました。
・富士見ファンタジア文庫からというのはない。
・余所から出すからには富士見書房の承諾をちゃんと得ないといけない(これについては既に快くご協力いただけました)。
・何年も昔に完結したものの続きをまた書店さんに並べるのもどうかと思う。本当に欲しがってくれている人の手に届けた後、すっぱり再販等はしない形の販売形態を考えて欲しい。
・そもそも web に無料で掲載されているものを有料で販売するからには、読者の方がその分の利益を感じられる形にしなければ話にならないだろう。あいつそいつを名前にもどす程度のことでそれが得られるとは思わないし、事情もある程度は解説すべき。いける見込みがありそうならわたしも協力するし、書き下ろしくらいのことはするつもりでいる。
わりと無理難題なんですが、何度か話し合って一応そのあたりまとまってきたようなので、書籍化する可能性はあります……というご報告です。
とはいえ、やっぱ無理、なんてこともあるという段階です。恐らく予約限定の web 通販に類する形になろうかと思いますが、相当な少部数になるでしょうし、高額な本になるでしょうから、採算のラインがよく分かりません。
もちろんご厚意に甘えるだけというつもりはないので、出すならばそれだけの価値はあるボリュームにしたいです。この不定期連載と同量程度の書き下ろしはする気でいますし、未収録原稿をおまけで入れるのもいいかな、とか。
今のところはそういう話もあり得るとしたらどうだろうかと、そんな様子見です。
といってここでそれを言ってもみなさんの反応を知る方法がないので、いずれ御意見箱というか、それ用のメールボックスでも置きたいと思っています。
メールボックスってどうやって申し込めばいいのかよく分からなくて、もたもたしてますけど……
とりあえず今日のところは、こんなところで。
失礼いたしました。
2009.02.22.
このサイトでの不定期連載の書籍化ですが、とにもかくにも、やる、ということでほぼ固まりました。
時期は、どんなに早くても夏から秋、かなあ。
デザイナーさんやイラストレーターさんの作業なども絡むので、確約は難しいです。
ネット限定通販、みたいなことを言っていましたが、みなさんの御意見もうかがいまして、違う形も模索しているところです。もちろん元のネット限定通販でも、手に入れたいと思っていただいた方が買えないという事態はないよう、考えています。
本の具体的な内容までは未定ですが、豪華なものにしようという感じになりそうです。
書き下ろしと、いっそのこと今まで雑誌に掲載して未収録の原稿なんかも収録してしまおうかという話も出ています。オーフェンと関係ないやつなんかも。
通常の4、5冊分の量になりそうなので、ボックスというか、数冊のセットのような形になるんじゃないかと思います(というか少部数で考えてるので、1冊だけ出しても高額になるから、豪華にしても単価そんなに変わらなさそうって言われたんですよね)。
ただ実は、未収録原稿というのはわたしの手元にもなかったりして、さてどうしたものかと。データが残ってないものもありますし、仮にデータがあっても、それは雑誌に掲載したものと必ずしも同じデータではないんですよね。つまり元のデータなので、修正とか校正が反映されてないのです。
結局、実際の掲載誌・等が必要なわけです。
意外に思われるかもしれませんが出版社では保存してないんですよね(出版したものをすべて保存していたらとんでもない量になってしまうんで、考えてみればそりゃそうなんですが)。
いざとなったら国会図書館に行くしかないんですが、以前この話が出た時、読者の方々から「わたし持ってるんで提供しても良いですよ」とのお声をいただいたので、せっかくだからご厚意に甘えさせていただこうかと……
で、もひとつせっかくなら、プレゼント企画にしてしまおうかと。
今のところ未収録原稿として思いつくのは、角川ミニ文庫の2点(ミニ文庫に入ってるのに未収録って言うのも妙なんですが)と、ドラゴンマガジン増刊に掲載した『エンジェル・ハウリング』の番外編、ザ・スニーカーで「これは雑誌にだけ載っけて以後一切触れないことにしよう」と編集者と悪ふざけして書いた『リングのカタマリ』
あとドラマガ増刊のノベライズ『パノのみに冒険』は……原作アリのものなのでかなり難しいかな。一応、話はしてみますが……
とりあえずこんなところじゃないかって思います。あんまり細かいモノ(コメントとかコラムとか)はきりがなさそうなんで除外で。
まだ編集部に交渉もしてないのでこの全部になるかは分かりませんが、現時点ではこの7点。
これを提供いただいた方に、完成した本を献本させていただこうかと思います。
ただまあ、何冊とか重複してしまっても意味がないので、妙な言い方になってしまいますが、提供いただく御方を抽選させていただこうかと。
前もって日時を決めて、よーいドンで申し出をいただきまして。
それぞれのタイトルについて1人ずつ、1番早かった方から順番に、こちらから確認の連絡を入れていく。OKならその御方にお願いします……ってあたりかなあと。どうでしょう。
手順の細かいところはこれから考えます。まあ思いつきなので無理かもしれませんが。個人情報保護法?とかそのへんのことでアウトとかあり得なくもない気がしますし。
もちろん、お借りした雑誌等はお返しいたします(というか、送っていただくのはコピーでいいんですけど)。
ああ、あと久しぶりにあとがきでヒロインと対談しちゃうぜと思ってます。
あれって何巻までやってたんでしたっけ……やめた理由も思い出せないんですけど。ゲストヒロインとかいなくなっちゃったからだったかな。
もうひとつ、たった今思いついたんですけど、『オーフェン』用の書き下ろしは既に短いのをひとつ書いて、あと長いのをひとつ書いてる途中で、これも間に合えば収録されると思うんですが……
あとひとつくらい短いの書けたらいいかなー、という気でいます。
で、その題材をリクエストしていただくのはどうかな、と。
話の内容をリクエストしてもらうのもなんなので『主人公となる登場人物とその年齢設定、加えてサブキャラを2人、いや、まあどうせ空気読めよテメーと言われそうなので7人まで』を募集ってことで。
どうせ思いつきなんで今この時点から募集します。
締め切りは今月内、28日23時59分まで。
リクエストの中から「一番多かったもの」「作者の独断でオモシローと思ったもの」「とにかくあり得ないもの」を1本ずつ挙げて、後日、投票を募ります。
思いつきなんで公正さとか二の次です。テキトーでいきます。
送り先は、またここで。
motsunabenohigan@akita.email.ne.jp
2009.02.23.
昨日の補足ですがー。
・未収録原稿の御提供の件ですが、どれを収録できるかというのも未定ですし、実際にどうお借りさせていただくかというのも未定なので、まだ先のことですよー。
そのへんが決まって、期日の告知をしてから連絡いただければありがたいです。
・書き下ろしリクエストの「一番多い」は内容がだいたいかぶってるもののなかで多数のもの、「独断オモシロー」はまあわたしが直感的に思ったもの、「あり得ない」は要するに(?)ぱっと見、わたしがそれだけは勘弁してよーと思ったもの、って感じです。
おおむねどれも独断って気がしないでもないですが、まあそんなものだと思ってください。
既に書いた書き下ろしとかぶってるものは申し訳ないですが、自動で落選かなって感じです(ないと思ってたのに意外とあるんだよなー)。
んで,募集の話があって,
「魔術士オーフェン」「エンジェル・ハウリング」のその後を描く書き下ろし小説を収録した「秋田禎信BOX」が登場 - GIGAZINE
となったそうです.
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7000円超え!!!
高い!!!!(T_T)
受注数に応じて安くして!!!!!?
補足
関連記事を見つけたので追加していっています.