OMakeでハッピーTeXライフ!(おまけもあるよ)
以前ホットエントリーになっていた OMake つかって LaTeX コンパイルしたら簡単すぎて身長が5cm伸びた - 日記を書く [・w・] はやみずさん を思い出して,自分の環境にも導入してみることにしました.
環境
OS は Windows XP で,platex はhttp://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/kakuto/win32-ptex/web2c75.htmlからダウンロードしてインストール済みとします.
メインの TeX ファイルは paper.tex とします.
OMake の導入
OMake のインストーラをDownload OMakeからダウンロードしてきて,インストールします.
コマンドラインで paper.tex があるフォルダに移動して,
omake --install
を実行すると,いくつかのファイルが作成されます.
OMakefile だけを編集して,次のようにしました.
LATEX = platex TETEX2_ENABLED = false BIBTEX = jbibtex DVIPDFM = dvipdfmx DVIPDFMFLAGS = -p a4 -r 2400 -f ipa.map # A4,高解像度,IPAフォント埋め込み # 複数に分割しているファイル達 (.bibファイルも指定しておく) TEXDEPS[] = paper.tex usexpfs.bib LaTeXDocument(paper, paper) .DEFAULT: paper.pdf paper.dvi
これは[卒論] LaTeXのビルドにOMakeを使ってみた / LiosK-free Blogを参考にしました.
tex ファイルを分割している場合はリンク先にように複数指定してください.
なお,PDF ファイルの解像度をむやみに上げて 2400dpi にしています.DVI ファイルの解像度も上げないといけないのかな?
MS ゴシック/MS 明朝は TeX で使うにはいまいちなので IPA フォントを埋め込みます.
IPA フォントの導入
IPAexフォント/IPAフォント | IPAフォントのダウンロードサイトですから以下のファイルをダウンロードしてきます.
ipa.map
ipag.ttf
ipagp.ttf
ipagui.ttf
ipam.ttf
ipamp.ttf
そうしたら,全部のファイルを paper.tex ファイルと同じ場所に置いておきましょう.
OMakeで継続監視
おもむろに
omake -P --verbose
を実行すると,paper.tex と paper.tex に依存するファイルが更新される度に DVI ファイルと PDF ファイルが作成されます.楽ちん!
でもまだ終わりませんよ.
dvioutで継続監視
さらに,解決!! LaTeX2e - W32TeX/dvioutについての補足と訂正に書かれていることを実践します.
まず,「Option > Setup Parameters... > System タブ > Auto Renew」をチェックすると(デフォルトでチェックされている),dviout のウィンドウをアクティブにしたときに paper.dvi が更新されていないかどうかを確認して,更新されていれば再読込して再描画してくれます.
そして,「Option > Continuous Renew」をチェックすると,0.5秒ごとに paper.dvi が更新されていないかどうか監視して,更新されていたら再読込して再描画してくれます.
おわりに
大学ではデュアルディスプレイ環境なので,メインディスプレイに paper.tex を,サブディスプレイに paper.dvi を表示しておいて,OMake を走らせています.
OMake + dviout の継続監視機能を活用して,厳しい卒論/修論の時期を乗り切りましょう!